ブラッドオレンジ

Q1. ブラッドオレンジはどんな味や特徴がありますか？ A1. ブラッドオレンジは、コクのある甘さと豊かな風味が特徴で、一般的なオレンジよりも酸味が少なく、カシスのような独特の香りや味わいがあります。果肉は赤みがかっており、これはアントシアニンというポリフェノールによるものです。特にタロッコ種は甘みが強く、ジューシーでマイルドな味わいが楽しめます。 Q2. ブラッドオレンジの旬や国産品の特徴は？ A2. 国産のブラッドオレンジは主に愛媛県などで栽培されており、収穫・出荷の旬は4月上旬からです。国内での生産量は非常に少なく、希少性が高いため高級柑橘として扱われています。樹上で完熟させたものは特に味が良く、果汁もたっぷりです。 Q3. 購入後の保存方法や注意点は？ A3. ブラッドオレンジは到着後、直射日光の当たらない涼しい場所で保存してください。生食用の場合はできるだけ早めに食べるのがおすすめです。ジュースの場合は、保存料無添加の商品が多いので、開封後は冷蔵庫で保管し、早めに飲み切ることが大切です。また、保存状態によっては瓶口などにカビが発生しやすいため、使用後はしっかり拭き取り、冷蔵保存を心がけてください。 Q4. タロ・モロッコの品種の違いを教えてください。 「タロッコ」は甘み重視・果肉の色は控えめ、「モロ」は赤みと香り・酸味のバランス重視で、見た目も味わいも個性が異なります。どちらもブラッドオレンジならではの魅力を持った品種です。 タロッコ種 ブラッドオレンジの中で最も甘みが強く、果実も大きめ。果肉の赤みは控えめで、オレンジ色から赤色へのグラデーションが美しいのが特徴です。酸味は穏やかで、ジューシーさとまろやかさが際立ちます。

モロ種 果肉・果皮ともにブラッドオレンジの中で最も赤みが強く、小ぶりで香りが華やか。酸味がしっかり感じられ、コクのある甘みとすっきりした後味が楽しめます。果肉の赤紫色が濃く、断面の彩りが鮮やかなため、スイーツやジュースにも人気です。

ブラッドオレンジ「タロッコ」と「モロ」の違い

特徴	タロッコ（Tarocco）	モロ（Moro）
サイズ	大きめ	小ぶり
果肉の色	オレンジ色に赤みがかる（グラデーション）	非常に濃い赤紫色、赤黒くなることも
果皮	オレンジ色が主体、部分的に赤み	赤とオレンジのまだら、全体的に赤みが強い
味わい	甘みが強く、酸味は控えめ。ジューシーでまろやか	爽やかな酸味とコクのある甘み。すっきりした後味
食感	果肉やじょうのう膜が柔らかい	果肉がしっかりしていて香りも強い
主な用途	生食、ジュース、加工品など幅広く	生食、スイーツやジュースの彩りに
国内流通	愛媛・和歌山などで生産、イタリア産も多い	愛媛などで生産、アメリカ・イタリア産も流通
旬	3月下旬～5月上旬（イタリア産）、3月下旬～4月下旬（国産）	2月中旬～3月下旬（国産）、1月下旬～4月下旬（アメリカ産）

愛媛のミカン栽培は江戸時代に宇和島市吉田地区でみかん栽培が始まったとされています。 長年にわたり独自の栽培技術やノウハウが蓄積されてきました。 2019年には「愛媛・南予の柑橘農業システム」が日本農業遺産に認定されました。 宇和島みかんは、その独特の栽培環境と長年培われた技術により、高品質で美味しいみかんとして広く知られています。

愛媛県の南予地域では、リアス式海岸の急斜面に広がる段々畑や山の斜面で育てられます。 温暖な気候、水はけの良い土地、そして宇和海からの潮風に恵まれた環境で栽培されています。

豊富な日光を浴びて育つため、甘くてジューシーな味わいが特徴です。 3つの太陽（直射日光、海面反射光、石積み反射光）の恵みを受けています