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ポンカンで期待できる効果とは?健康や美容への効果について解説

ポンカンで期待できる効果とは?健康や美容への効果について解説
鈴木亜子
監修者

鈴木亜子

管理栄養士

皮がむきやすく食べやすい、インド原産のみかんの仲間ポンカン。温州みかん同様、甘くて美味しいポンカンには、どのような効果が期待できるかご存じですか?この記事では、ポンカンの栄養成分や効果について詳しく解説します。ポンカンを食べて健康や美容に良い効果が得られるのか気になっている方は、ぜひチェックしてくださいね。

ポンカンとみかんの栄養成分の違い

まずは、一般的なみかん(温州みかん)とポンカンの栄養成分を比較してみましょう(可食部100gあたり)。

温州みかん ポンカン
エネルギー 49kcal 42kcal
水分 86.9g 88.8g
たんぱく質 0.7g 0.5g
脂質 0.1g 0.1g
糖質 11.3g 9.3g
食物繊維 1.0g 1.0g
ビタミンC 32mg 40mg
カリウム 150mg 160mg
β−カロテン 180μg 110μg
β−クリプトキサンチン 1700μg 1000μg

同じ柑橘類のみかんとポンカンは、栄養成分も大きな違いはありません。しかし可食部100gあたりで比較すると、ポンカンはみかんよりもカロリーが低いのはうれしいポイントですね。

低カロリーのポンカンは摂取カロリーを抑えたい方、ダイエット中の方にもおすすめの果物であるといえるでしょう。

ポンカンに含まれる主な栄養成分とその働き

ポンカンにはさまざまな栄養素が含まれています。そのうち主な栄養素の働きについて解説します。

ビタミンC

ビタミンCは、皮膚や軟骨などを構成するたんぱく質「コラーゲン」の生成に不可欠な栄養素です。

ビタミンCが不足するとコラーゲンが合成できず、血管がもろくなって出血しやすくなったり、肌のハリや弾力が失われたりします。

また、鉄の吸収を高めたり免疫細胞を活性化させたりといった働きがあるため、不足なく摂取することで健康や美容に良い影響を与えてくれるでしょう。

食物繊維

食物繊維とは食べ物に含まれる栄養素のうち、ヒトの消化酵素で消化されない成分の総称です。消化されずに大腸まで届き、便通を整えたり食後血糖値の急上昇を抑えたりといったさまざまな働きをします。十分に摂取することで生活習慣病の予防も期待できるでしょう。

β−クリプトキサンチン

柑橘類のだいだい色のもととなる色素成分です。体内でビタミンAに変換される「プロビタミンA」として、皮膚や粘膜、目の健康を保つのに欠かせないほか、抗酸化物質としても働きます。β−クリプトキサンチンは近年、骨の健康維持をはじめ生活習慣病の予防効果が期待できる成分として注目の成分です。

ポンカンに期待できる健康効果や美容効果

ポンカンを食べてビタミンCや食物繊維を摂取することで、どのような効果が期待できるのか見ていきましょう。

風邪予防

ポンカンには、ビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCは免疫機能を正常に働かせることに役立つビタミン。免疫力が維持されれば、風邪などの病気から体を守る抵抗力を高められるでしょう。

またポンカンをはじめ柑橘にはシネフィリン(シネフリン)と呼ばれる成分が含まれています。シネフィリンは、気管支を拡張させる作用があることから喉(のど)に症状が出る風邪に効果があるといわれています。

美肌・美髪効果

ビタミンCを十分に摂取してコラーゲン生成能力が維持されれば、肌のハリを保ったり美しい髪質を保つことに役立つでしょう。

また、ポンカンに含まれるビタミンCをはじめ、β−カロテンやβ−クリプトキサンチンには「抗酸化作用」があります。抗酸化作用とは、体内に増えすぎると細胞を傷つけ老化をすすめる「活性酸素」の働きを抑えたり、除去したりする作用のことです。

ビタミンC、β−カロテン、β−クリプトキサンチンなど抗酸化作用のある成分を摂取できるポンカンには、若々しい肌や髪を保つ効果が期待できます。

便秘解消

ポンカンには食物繊維が含まれています。食物繊維には便のカサを増やし、腸を刺激して便通を促す作用があります。ポンカンを食べることで、便秘が改善する可能性も期待できるでしょう。

ポンカンは皮にも栄養がある?その成分の効果とは

ポンカンのだいだい色の外皮や、果肉を覆う薄皮にも栄養成分が含まれています。ここでは、皮の部分に含まれる成分について見ていきましょう。

ヘスペリジン

ポンカンの薄皮や白い筋に含まれるヘスペリジンは、血流促進や血圧上昇抑制、血中脂質の改善作用など多くの効果が期待される成分です。また、ビタミンCの消費を抑える働きがあるといわれていることから、コラーゲンの生成や活性酸素の除去に役立つ成分であるともいえるでしょう。

ペクチン

食物繊維の一種であるペクチンも、ポンカンの薄皮に多く含まれる成分です。食物繊維には「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」があり、ペクチンは水溶性食物繊維の一つです。便のカサを増やし便通を整える作用があるのは、おもに水に溶けにくい不溶性食物繊維ですが、水に溶けやすい水溶性食物繊維には、胃腸内をゆっくり移動しお腹を空きにくくしたり食後の血糖値の急上昇を抑えたりする働きがあります。

薄皮ごと食べることで、健康維持にぴったりの成分が摂取できます。

リモネン

ポンカンやみかんなど、柑橘類の皮に含まれる成分がリモネンです。柑橘類の清々し香りは、このリモネンによるものです。

最近の研究によると、リモネンには発がん抑制効果、抜け毛予防・発毛効果、脂肪燃焼効果などが報告されています。

ただしこれらの作用はヒトに対するデータが不十分であることから、更なる研究に期待が寄せられています。

まとめ

この記事では、ポンカンの栄養成分や効果について詳しく紹介しました。ポンカンは一般的なみかんと比べてカロリーが低く、ビタミンCが豊富な柑橘類です。ポンカンを食べることで、健康や美容に良い効果が期待できるでしょう。また、ポンカンは皮にも有用な成分が含まれており、さまざまな効果が報告されています。ポンカンの美味しさを楽しみつつ、美容や健康に役立てましょう。

参考文献

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鈴木亜子
監修者

鈴木亜子

管理栄養士

大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病などさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で、療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、ウェルネス関連の記事執筆および監修に携わる。

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