甘くてジューシーなポンカンをもっと手軽に楽しもう!
柑橘類にはたくさんの種類がありますが、中でもポンカンは酸味が少なく、優しい甘みとみずみずしさが特徴の品種です。 一口食べれば口いっぱいに広がる爽やかな香りとフレッシュな味わいは、私たちを幸せな気持ちにさせてくれます。
しかし、ポンカンを食べる際に「皮が剥きにくい…」 「手がベタベタになってしまう…」と感じたことはありませんか?
この記事では、ポンカンをもっと手軽に楽しむための方法をご紹介します。初心者でも簡単にできる 皮の剥き方から、意外と知られていない皮の活用法まで、ポンカンを丸ごと味わうためのヒントが満載なので、ぜひ最後までチェックしてくださいね◎
ポンカンの基本情報
ポンカンは、濃いオレンジ色をした直径6~8cmほどの柑橘類です。皮の表面にはツヤがあり、手で触ると少しデコボコしています。みかんと比べると皮は厚めで、お尻の部分が少し窪んでいるのが特徴です。
酸味の少ない上品な味わいで、果汁をたっぷりと含んでいます。また、ポンカンにはビタミンCや食物繊維が豊富に含まれており、風邪予防や便秘の解消に効果的です。
旬の時期は1月から2月頃で、まさに冬を代表する果物といえます。寒い日に、こたつで温まりながら食べるポンカンは格別ですよ。
簡単!ポンカンを綺麗に剥く方法
甘くてジューシーなポンカンですが、皮の厚さや特徴的な形から食べにくさを感じる人も多いでしょう。ここでは、初心者でも簡単にできる、ポンカンの綺麗な剥き方を紹介します。
ヘタの反対側から半分に割る
ポンカンの皮を剥くときは、通常のみかんの剥き方と違い、まずヘタの反対側から半分に割るのがポイントです。ポンカンの皮は厚くて剥いている最中にポロポロとちぎれてしまいがちなので、果実ごと半分に割って剥きやすくしましょう。窪んでいるお尻の部分に親指を押し込むようにすると、あまり力を入れなくても割れますよ。
さらにもう半分に割る
ポンカンを果実ごと半分に割ったら、さらにもう半分に割ります。このとき、力を入れすぎて果肉を潰してしまわないよう注意してください。また、半分に割ったときに薄皮が剥がれて、果汁が滴り落ちることもあるので、テーブルに新聞紙などを敷いておくと安心です。
房ごとに実を皮から剥がす
最後に、実を皮から剥がしていきます。房ごとに丁寧に剥がすことで、見た目が綺麗になりますよ。また、ヘタ側から剥がすと、皮が実にくっつかずスムーズに剥がすことができます。ヘタ側の皮と実の間に親指を滑り込ませるようにして、優しく剥くのがポイントです。
おもてなしに!ポンカンの切り方
ここからは、来客時のおもてなしにピッタリな、ポンカンの切り方を紹介します。ポンカンは手で簡単に剥くこともできますが、包丁を使ってカットすることで、より綺麗に種や白い筋も取り除くことができます。
包丁で4分の1に切る
ポンカンをまず半分に切り、さらにもう半分の4分の1にカットします。切れ味の悪い包丁だと、果肉を押しつぶしてしまい、見た目が悪くなるため、できるだけよく切れる包丁や果物ナイフを使うのがおすすめです。
ヘタとお尻の部分を斜めに切る
次に、ヘタとお尻の部分を斜めに切ります。内側から外側に向かって包丁を入れ、果肉は切り過ぎないように注意しましょう。ヘタとお尻を切り落としておくことで、食べるときに皮から実を取り外しやすくなります。
房ごとに切り分ける
この時点で4分の1の大きさにカットされているポンカンを、房ごとに切り分けていきます。実を一粒ずつ分けておくことで手でつまみやすく、パクパクと食べられます。さらに、見た目も可愛らしくなるので、おもてなしの際にはぜひこの一手間を加えてみてください。
種を取り除いて白い筋を切る
最後に、種と白い筋を取り除きます。種はカットした果肉の断面にくっ付いているので、手か包丁の刃先を使って一つ一つ取り除きましょう。白い筋は、カットした果肉を横向きに寝かせ、包丁で切って取り除きます。
ポンカンの皮の活用レシピ
ポンカンの皮には、ポリフェノールの一種である「ヘスペリジン」や「ナリンゲニン」などの栄養素が豊富に含まれています。抗酸化作用や血流改善、食欲抑制などの効果が期待でき、そのまま捨ててしまうにはもったいない代物です。ここでは、剥き終えたポンカンの皮の活用レシピを紹介するので、ご家庭でぜひお試しください!
ポンカンピール:甘煮にして美味しく変身
ポンカンピールは、そのまま食べて良し、お菓子作りの材料に加えて良しの便利な一品です。保存も効くので、一度作っておくと色々使えてお得ですよ。
材料
材料 | 分量 |
---|---|
ポンカンの皮 | 3個分 |
水 | 500ml |
砂糖 | 150g |
作り方
- ポンカンの皮を水でよく洗い、白いワタの部分をスプーンなどで削ぎ落とします。
- 鍋にポンカンの皮と水を入れて火にかけ、沸騰したらお湯を捨てます。これを2~3回繰り返すことで、余分な苦味を取り除きます。
- 再び鍋にポンカンの皮、水、砂糖を入れて弱火で煮詰めます。
- 水分が減り、照りが出てきたら火を止めます。
- 冷めたら食べやすい大きさにカットして完成です。
お好みで、チョコレートをかけたり、グラニュー糖をまぶしたりするのもおすすめです。密閉容器に入れて冷蔵庫で保存すれば、2週間ほど日持ちします。
ポンカン茶:乾燥させて香りを楽しむ
ポンカンの皮は、乾燥させてポンカン茶として楽しむこともできます。ポンカン茶は、爽やかな柑橘系の香りが特徴で、リラックス効果も期待できます。
材料
材料 | 分量 |
---|---|
ポンカンの皮 | 3個分 |
乾燥させるためのザル | 1つ |
作り方
- ポンカンの皮を綺麗に洗って、水気を拭き取ります。
- 皮を細かくカットするか、千切りにします。
- 天日干しやフードドライヤーで完全に乾燥させます。
- 乾燥した皮を密閉容器に入れて保管します。
お好みの量を急須に入れて熱湯を注ぎ、数分蒸らしてからお召し上がりください。はちみつや砂糖を加えても美味しくいただけます。
その他:掃除や虫よけにも活用できる
ポンカンの皮には、「リモネン」という柑橘系の香りがする成分が含まれています。リモネンには油汚れを落とす効果や抗菌効果、虫よけ効果などがあるため、掃除や虫よけにも活用できます。
用途 | 方法 |
---|---|
油汚れの掃除 | 細かくしたポンカンの皮を瓶に入れてホワイトリカーに漬け込み、ポンカン皮スプレーを作る。ガスコンロや換気扇など油汚れが気になる箇所に吹きかけて拭き取る。 |
生ゴミの消臭 | ポンカンの皮を乾燥させてから細かく砕き、ガーゼなどに包んで生ゴミ入れに入れる。 |
虫よけ | 乾燥させたポンカンの皮を網に乗せて火をつけ、煙で蚊などの虫を寄せ付けにくくする。 |
まとめ:ポンカンを丸ごと楽しんでみませんか?
今回は、ポンカンを綺麗に剥く方法や、皮を使ったアレンジレシピをご紹介しました。ポンカンは、甘くてジューシーな果肉はもちろん、皮まで美味しく活用できる魅力的な果物です。ポンカンを丸ごと楽しむことで、フードロス削減にも繋がります。
旬の時期にはぜひ、今回ご紹介した内容を参考に、ポンカンを余すことなく楽しんでみて下さいね◎