甘平の栄養価と効果を徹底解説！栄養を効率よく摂取する方法もご紹介

甘平は、シャキシャキとした食感と濃厚な甘さが魅力の柑橘ですが、その栄養価も高いことをご存知でしょうか。この記事では、甘平に含まれる栄養成分とその働きや効果について解説します。甘平の栄養を効率よく摂取する食べ方やレシピもご紹介しますので、甘平の栄養について詳しく知りたい方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

甘平の栄養成分

甘平は「西之香（にしのかおり）」という品種のみかんと「ポンカン」を掛け合わせて生まれた、シャキシャキとした食感とたっぷりの果汁、濃厚な甘さが魅力の柑橘です。そんな甘平の栄養成分をみていきましょう。

甘平に含まれる栄養素

甘平には一般的なみかんと同様、以下のような栄養素が含まれています。

甘平に含まれるその他の栄養成分

ビタミンやミネラル以外にも、甘平には健康維持に役立つ以下のような成分が含まれています。

ビタミンやミネラルを含め、これらの成分の働きや効果については、後ほど詳しく解説しますね。

甘平に含まれる主な栄養素や栄養成分の働き

甘平に含まれる栄養素および成分には、どのような働きがあるのでしょうか。

食物繊維

食物繊維はヒトの消化酵素で消化されずに大腸まで届き、便通を整えたり食後血糖値の急上昇を抑えたりすることに役立つ栄養素です。

糖や脂質などを体外に排出する作用もあるため、十分に摂取することで生活習慣病の予防も期待できます。

ビタミンC

コラーゲンの合成に欠かせないビタミンCは、肌や髪、血管の健康維持をサポートする栄養素です。また、ビタミンCは過剰に発生した活性酸素を取り除く抗酸化作用があるほか、免疫機能を正常に働かせたりストレスに対抗するホルモンの合成に関与したりする働きがあります。

カリウム

カリウムは、細胞内液の浸透圧を調節したり、神経や筋肉の働きに関与したりする体に必須のミネラルです。カリウムには、食塩の主成分であるミネラル「ナトリウム」を体外に排出する作用があります。

ナトリウムの過剰摂取は高血圧の原因となることから、高血圧の予防・改善には減塩に加え、カリウムの十分な摂取が必要であるとされています。

β−カロテン・β−クリプトキサンチン

カロテノイドの一種であるβ-カロテンやβ-クリプトキサンチンは、甘平のだいだい色の色素成分です。体内ではビタミンAに変換され、目の健康や粘膜の保護に役立っています。

またこれらの成分は「抗酸化物質」として、体内に増えすぎると老化の引き金となる「活性酸素」を除去する働きがあります。

ヘスペリジン

ヘスペリジンは柑橘類の薄皮や白い筋に多く含まれる機能性成分。ビタミンに近い働きをする「ビタミン様物質」であり、玉ねぎのケルセチンやそばのルチンなどとともに「ビタミンP」と呼ばれています。

ヘスペリジンは血流促進や血圧上昇抑制、血中脂質の改善作用など多くの効果が期待されている成分です。

甘平がもたらす健康効果や美容効果

甘平に豊富なビタミンCによりコラーゲンの合成が高まると、肌のハリや弾力が維持できるため美肌づくりに役立ちます。また、風邪を予防したりストレスを緩和したりといった効果も期待できるでしょう。

さらに高血圧に対する効果が期待できるカリウム、β−カロテンやβ−クリプトキサンチン、ビタミンCの抗酸化作用によって血管の健康が維持されれば、生活習慣病の予防にも役立つでしょう。

甘平の栄養を効率よく取り入れる食べ方

甘平に含まれるさまざまな栄養成分を、余すことなく効率よく摂取する食べ方をご紹介します。

薄皮や白い筋ごと食べる

甘平の薄皮（じょうのう）や白い筋には食物繊維が豊富。取り除かずに丸ごと食べれば、食物繊維がより多く摂取できます。

またこの部分には、ヘスペリジンが多く含まれています。健康効果が期待できるヘスペリジンを摂取したいなら、薄皮や白い筋ごと食べましょう。

甘平の栄養を丸ごと摂取できるおすすめレシピ

より効率的に甘平の栄養を摂取するなら、外側の皮も取り入れてみましょう。甘平の外皮で作るマーマレードのレシピをご紹介します。

【材料】

甘平：2個　グラニュー糖：250g（甘平の重量の1/2）

【作り方】

皮の苦みを和らげたい場合は、茹でこぼす作業を2回程度おこなうとよいでしょう。瓶詰めする際は、瓶を煮沸消毒しておくのを忘れないようにしてくださいね。

まとめ

西之香とポンカンの掛け合わせでできた、果汁たっぷりの美味しい甘平は、愛媛県でのみ栽培できる柑橘です。甘平には食物繊維やビタミンC、カリウムなどの栄養素に加え、β−カロテンやβ−クリプトキサンチン、ヘスペリジンなどの機能性成分が含まれています。旬の甘平をぜひ入手して、健康や美容に役立ててみてはいかがでしょうか。