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甘平の旬はいつ?高級みかんの特徴や選び方・おすすめレシピを紹介

甘平の旬はいつ?高級みかんの特徴や選び方・おすすめレシピを紹介
鈴木亜子
監修者

鈴木亜子

管理栄養士

「甘平」という名前を聞いたことはありますか?甘平は、愛媛県で栽培される希少な柑橘。果汁たっぷりで甘くて美味しいうえに、栄養価も高くビタミンCや食物繊維などが豊富に含まれています。この記事では、甘平の旬の時期をはじめ、歴史や特徴、選び方や購入方法、おすすめのレシピなど、甘平に関する情報をお伝えします。甘平を知れば知るほど、その美味しさに惹かれること間違いなしですよ!

甘平とはどんなみかん?

甘平は愛媛県でしか栽培されていない、希少なみかん。どんな特徴のある柑橘なのでしょうか。

甘平の歴史

甘平は、愛媛県の果樹試験場で生まれた柑橘類の新品種です。1991年に開発が始まり、16年という年月をかけ、2007年8月に品種登録されました。

「西の香(にしのかおり)」と「ポンカン」を交配し、育成された柑橘です。

甘平の糖度や果汁量などの特徴

甘平の特徴は、糖度が高くて酸味が少ないことです。旬の時期には糖度が13度以上となり、酸味も低下してきます。

果汁もたっぷりでプチプチとした食感が楽しめるほか、果皮は薄くて柔らかく手で簡単に剥けるのも特徴の一つ。種はなく、とても食べやすいみかんです。

甘平の栄養価や効能

甘平はおいしいだけではなく、栄養価が高い柑橘類です。豊富に含まれているのは、ビタミンCやβ−カロテンなどの抗酸化物質。これらは免疫機能を正常に保ったり、細胞の老化を予防したりする作用が期待できます。

また、薄皮に多く含まれる栄養成分が「ペクチン」です。ペクチンは食物繊維の一種で、便秘の解消や生活習慣病の予防に役立ちます。その他、甘平にはさまざまなビタミンやミネラルが含まれています。

甘平の旬の時期や選び方

甘平が最も美味しい旬の時期はいつなのか、選び方や食べ方、保存方法などをご紹介します。

甘平の旬

甘平の旬は1月下旬頃から3月上旬頃。旬の甘平は、たっぷりの果汁と強い甘さが味わえます。とくに糖度13度以上などの基準をクリアしたものは「愛媛Queen(クイーン)スプラッシュ」と称され、最高級品として出荷されます。

美味しい甘平を見た目や重さで選ぶ方法

甘平の見た目は扁平で、果皮の色は濃いだいだい色です。皮の色づきにムラがなく、ハリがあるものを選びましょう。皮の表面にあるぶつぶつは油泡(ゆほう)と呼ばれ、これが多くきめ細かいものは糖度が高いとされています。

また、皮と果肉の間に隙間がなく、持ったときに重みのあるものが果汁が多く含まれている証です。

甘平の保存方法や食べ方

甘平は直射日光を避け、冷暗所で保存しましょう。箱で購入した場合、一度すべての甘平を取り出して傷んでいるものがないか確認するのがおすすめ。冷蔵庫で保存する場合は、新聞紙で包んでからポリ袋に入れて野菜室に入れましょう。

甘平の皮は手で簡単に剥けるうえ薄皮も薄く種もないので、世代問わず安全に食べられるみかんです。ジューシーさと甘さを活かして、ジュースなどに加工して味わうのもおすすめですよ。

甘平はどこで購入できる?

甘平は愛媛県でのみ栽培されている希少な柑橘類です。そのため、スーパーや八百屋で見かけることはほとんどありません。

甘平を購入するには、産地の通販を利用するのがおすすめです。通販では、訳あり品や贈答用品など、さまざまなサイズや価格の甘平が選べます。また、生産者の顔が見えるサイトや、ふるさと納税の返礼品として甘平をゲットする方法も。

甘平は旬の時期が短いので、早めに注文しましょう。

旬の甘平を使ったおすすめレシピ

つぶつぶ甘平ゼリー

旬の甘平がたくさん手に入ったら、ちょっとぜいたくなゼリーを作ってみませんか?

【材料】

甘平:4〜5個(果汁250cc程度取れるくらい)、粉ゼラチン:5g、水(ゼラチンをふやかす):大さじ1、砂糖:大さじ1程度(お好みで)

【作り方】

  1. 甘平は横半分に切り、果汁を絞る
  2. 1の残った果肉もできるだけ取り、果汁と合わせておく
  3. ゼラチンをふやかしておく
  4. 鍋に2と砂糖を入れて火にかけ、砂糖が溶けたら火からおろす
  5. 4にゼラチンを加えて溶かす
  6. 5を容器に移し、冷やし固める

甘平の果汁が足りなければ、250ccになる程度に水を加えてください。砂糖はお好みで。甘平の甘さだけで十分であれば、加えなくてもOKですよ。

丸ごと甘平ジュース

甘平の特徴を活かし、ジュースにするのもおすすめ!薄皮ごとミキサーにかけるので、効率良く甘平の栄養を摂取できます。

【材料】

甘平:適量

【作り方】

  1. 甘平の外皮を剥き、ふさを小分けにする
  2. 1をミキサーに入れてかくはんし、ジュース状になったら完成

十分甘い柑橘ですが、好みによって足してもOK。炭酸水を加えて飲むのもおすすめです。

甘平のピール

千切りにした甘平の皮を砂糖漬けにした「ピール」の作り方です。

【材料】

甘平の外皮:2〜3個分、砂糖:皮の重量の50%程度、トッピング用のグラニュー糖:適量

【作り方】

  1. 甘平の皮をきれいに洗う
  2. 1の内側の白い部分はなるべく取り除き、細切りにする
  3. 2とたっぷりの水を鍋に入れ火にかけ、沸騰したら5分程度煮て茹でこぼす作業を2〜3回繰り返す
  4. ざるにあげて水気を切った3と分量の半分の砂糖、たっぷりの水を鍋に入れ、弱火で煮詰める
  5. 水分が少なくなり皮が透き通ってきたら残りの砂糖を入れ、さらに煮詰めていく
  6. 水気がなくなったら火を止め、クッキングシートの上に重ならないように並べて乾燥させる
  7. グラニュー糖を振って完成

まさに、旬の甘平を丸ごと味わえるレシピ。ぜひ試してくださいね。

まとめ

この記事では、愛媛県でしか栽培されていない希少なみかん「甘平」について、旬の時期や購入方法、おすすめレシピをご紹介しました。美味しいだけではなく、さまざまな栄養が含まれる甘平。旬の時期は短いため、早めに手に入れて味わってみてください。一度食べれば、毎年の旬の時期が待ち遠しくなるでしょう。

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鈴木亜子
監修者

鈴木亜子

管理栄養士

大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病などさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で、療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、ウェルネス関連の記事執筆および監修に携わる。

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