高級果物のひとつ、「甘平(かんぺい)」。すぐに食べきれない場合は、美味しさをキープしたまま上手に保存しておきたいですよね。でも、どこで、どうやって保存したらいいのか、わからないこともあるはずです。
この記事では、とろける甘さが魅力、「甘平」のベストな保存方法などを解説します!
愛媛のブランドみかん!「甘平(かんぺい)」とは?
「甘平」とは愛媛県生まれの柑橘で、愛媛県のみが栽培できる県オリジナルの品種です。
糖度は13度以上と非常に高く、酸味も少ないため強い甘さが楽しめます。
香りがよく、ジューシーな果汁が特徴の「西之香」と、濃厚な甘さが特徴の「ポンカン」をかけ合わせて生まれた甘平は、2007年に品種登録された比較的新しい品種です。
現在は愛媛県内の柑橘作地帯全域で栽培されており、まさに愛媛県を代表する柑橘ともいえるでしょう。
「甘平」の特徴
甘平は強い甘みがあり、プチっとした食感の果肉が特徴です。
果皮は薄く柔らかいので、手で簡単に皮を剥くことができます。また、じょうのう膜も薄いため舌触りがよく、種もほとんどありません。
甘平の中でも一定の基準を満たしたものは「愛媛Queenスプラッシュ(愛媛クイーンスプラッシュ)」として販売されています。通常の甘平の更に上をいく、特別な味わいが楽しめるでしょう。
食べ頃はいつ?
甘平の収穫時期は、1月下旬から2月下旬頃です。
甘平は、冬の寒い時期に収穫されて2月上旬から3月上旬頃まで市場に出回ります。2月から3月初旬頃が食べ頃だといえるでしょう。
「甘平」の保存方法
甘くて美味しい甘平ですが、購入してすぐに食べきれない場合、どのように保存したらいいのでしょうか。
ここからは、甘平のベストな保存方法を解説します。
常温の場合
甘平を常温で保存する場合は、直射日光が当たらない、風通しの良い涼しい場所で保存しましょう。保存期間は、4日から5日程度です。果皮が薄い果物なので、一般的な柑橘に比べて日持ちはしません。
箱買いした甘平は、通気性を良くするためにフタを開けて保存するのがおすすめです。また、甘平はとても柔らかいので、積み重ねて保存している場合は下にあるものが潰れて劣化する可能性があります。食べるときは、下に置かれている甘平から食べるようにしましょう。
冷蔵の場合
冷蔵庫で保存する場合は、乾燥を避けることが大切です。1個ずつ新聞紙に包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。およそ1週間ほど、保存が可能です。
冷蔵庫に入れることで果実の呼吸が止まり、追熟が止まります。そのため、常温よりやや長めに保存できるそうです。
冷凍の場合
冷凍庫なら、常温保存や冷蔵保存より長く保存できます。保存期間は、1か月ほどです。
皮を剥き、適当な大きさにとりわけ、フリーザーバッグに入れて冷凍庫で保存しましょう。食べるときは自然解凍して、シャーベットのようにして食べるのがおすすめです。ヨーグルトなどのトッピングにしても良いでしょう。
おすすめのアレンジレシピ!
そのままでも十分美味しい甘平ですが、アレンジすれば更に美味しく食べられます。
おすすめのアレンジレシピをご紹介しましょう!
ホット甘平ジュース
ジュースは冷たいものというイメージがありますが、実は温かくしても美味しいんです!
- 適当な大きさにカットした甘平を、ミキサーにかける
- 鍋にジュースを移し、沸騰する直前まで温めれば完成
甘平が旬を迎えるのは、冬の寒い時期です。冷たいものよりも、温かいものが食べたくなりますよね。そんな時には温かい甘平ジュースを楽しんでみてはいかがでしょうか。
甘平トースト
冬の朝の新定番メニューに、甘平トーストはいかがでしょうか。
- トーストしたパンにバターを塗ります。
- パンの上に、カットした甘平、キャンディチーズを載せ、お好みのジャムを塗れば完成です。
高級果物の甘平。トーストに載せれば、朝から贅沢で幸せな気分が味わえるはずです!
まとめ
甘平は、常温や冷蔵、冷凍などさまざまな保存方法があります。果皮が薄い果物なので、他の柑橘に比べて日持ちは短めです。常温で4日~5日程度、冷蔵で1週間程度、冷凍で1か月程度日持ちするといわれています。
早めに食べきるなら、直射日光の当たらない涼しい常温の場所で保存するのがおすすめです。ただし、暖房の影響で室温が高くなっているなら、冷蔵庫の野菜室で乾燥を避けて保存しましょう。
強い甘さが楽しめる甘平を上手に保存して、最後まで美味しく食べましょう!