国内でも愛媛県で最も多く栽培されている「せとか」。濃厚な甘さとコクが、クセになる柑橘です。では、「せとか」の糖度は、どのくらいあるのでしょうか。
この記事では、愛媛県の名産品「せとか」の糖度について。そして、同じく愛媛県で栽培されている「甘平みかん」との違いも解説します。
愛媛県の名産!「せとか」みかんとは?
「せとか」みかんの一大産地は、愛媛県です。全国の6割以上の「せとか」が、愛媛県で栽培されています。
「せとか」とは、「清見タンゴール」「アンコール」「マーコット」という3種の柑橘を交配して誕生したみかんです。鮮やかなオレンジ色の果皮、トロリと柔らかくて甘い果肉が特徴です。
柑橘の中でもやや高価な「せとか」。1個あたりの値段は、およそ400円~600円程度です。果皮が柔らかい「せとか」は、生育中に傷がついてしまうことがあり、栽培が難しいといわれています。そのため、生産量も少なく、価格が高騰してしまうようです。
しかし、「柑橘の大トロ」ともよばれるほど濃厚な味わいから、近年人気が高まっています。お値段はちょっと高いですが、食べる価値は十分にあるといえるでしょう。
「せとか」の旬の時期
愛媛県における「せとか」の旬の時期は、3月頃です。
「せとか」の栽培方法は、ハウス栽培、露地栽培の2種類です。ハウス栽培の「せとか」であれば、1月頃から旬を迎えます。露地栽培の「せとか」はやや遅めとなっており、3月下旬に旬を迎えるようです。
太陽をたっぷり浴びて育った露地栽培の「せとか」。その美味しさは格別です。「せとか」の中でも特別美味しいものを食べたいときは、3月以降に流通する「せとか」を購入してみましょう。
「せとか」の糖度はどのくらい?
とびきり甘いと評判の「せとか」ですが、糖度はどのくらいなのでしょうか。
ここからは、「せとか」の糖度について解説します!
「せとか」の糖度は12度~14度!
「せとか」の糖度は、12度~14度ほどあるそうです。ただ、この数値がどのくらいの甘さを示しているのか、ピンとこない方もいるのではないでしょうか。
ご家庭でもお馴染みの温州みかんの糖度は、10度~11.5度程度だといわれています。一般的にみかんは、12度以上の糖度があれば甘くて美味しいとされ、13度を超えるとかなり濃厚な甘さが楽しめるようです。
「せとか」の平均的な糖度は12度~14度なので、十分に甘いといえるでしょう。また、「せとか」は酸味も少ないため、糖度の数値以上の甘さを感じられるかもしれません。
「甘平みかん」とどっちが美味しい?
「甘平(かんぺい)みかん」は、愛媛県でのみ栽培されている品種です。「せとか」と同じく非常に濃厚な甘さが楽しめます。
どちらもとても甘くて美味しいみかんですが、違いはあるのでしょうか。表で比較してみました。
せとか | 甘平みかん | |
---|---|---|
糖度 | 12度~14度 | 14度 |
酸味 | 弱い | とても弱い |
果汁の量 | 多い | 多い |
種の有無 | なし | 種は少ない |
出回る時期 | 2月上旬から4月中旬頃 | 1月下旬から2月下旬頃 |
表からもわかるように、「せとか」に比べて「甘平みかん」は平均的な糖度がやや高く、酸味も少ないことがわかります。「甘平みかん」の方が、甘さをダイレクトに感じやすいかもしれません。
しかし、「せとか」もみかんの中ではとても甘く、種が無いため食べやすい品種です。出回る期間も「甘平みかん」に比べて長いので、長期間楽しめます。
「せとか」と「甘平みかん」は、どちらもしっかりとした甘さとジューシーな果汁が特徴です。ぜひ食べ比べてみて、お好みを見つけてみてくださいね!
まとめ
愛媛の名産でもある「せとか」。糖度は12度~14度と非常に高く、酸味も少ないため、しっかりとした甘さが楽しめる品種です。
同じく愛媛県の名産でもある「甘平みかん」との違いは、種の有無や出回る時期など。
「せとか」は種が無く、「甘平みかん」に比べると長期間出回ります。両者とも濃厚な甘さ、豊富な果汁が楽しめる品種といえるでしょう。
とろけるような甘さのある「せとか」。ぜひ愛媛県の美味しい「せとか」を、旬の時期に食べてみてくださいね!