高級な柑橘の一種でもある「せとか」。流通量も少なく、希少な品種です。
せっかく食べるなら、名産地の美味しい「せとか」が食べたいですよね。でも、「せとか」は一体どこで栽培されているのでしょうか。
この記事では、「せとか」の産地をランキング形式でご紹介します!
「せとか」とは?
「せとか」とは、清見タンゴール、アンコールオレンジ、マーコットの3種をかけ合わせてできた柑橘の一種です。
柔らかい果肉には、豊富な果汁が含まれています。糖度は12度~13度と高く、濃厚な甘さが味わえるでしょう。まさに、3品種の良いとこどりをしたような味わいであることから、「柑橘の大トロ」とも呼ばれています。
「せとか」は、長崎県の南島原市口之津町で育成された品種です。
口之津町から見える海峡、早崎瀬戸にちなんで「せと」、非常に香りの良い柑橘であることから「香(か)」、この2つの言葉を組み合わせて「せとか」と名づけられたといわれています。
旬の時期は2月から3月頃
「せとか」の旬の時期は産地によっても異なりますが、一般的には2月から3月頃です。
「せとか」は、ハウスと露地の両方で栽培されています。ハウス栽培の「せとか」は、12月下旬から1月頃、露地栽培だと2月から3月頃に旬を迎えるそうです。
どちらかというと露地栽培の「せとか」の方が、味が濃厚で美味しいといわれています。露地栽培の「せとか」を食べるなら、春先まで待った方が良いでしょう。
「せとか」の名産地はどこ?ランキングでご紹介!
では、「せとか」はどこで栽培されているのでしょうか。「せとか」の名産地を、ランキングでご紹介します。
1位 愛媛県
「せとか」の生産量国内第1位は、愛媛県です。全国の生産量の約7割を、愛媛県が占めています。
一年を通じてさまざまな柑橘が栽培されている愛媛県は、まさに柑橘大国です。
温暖な気候と、太陽の光と海からの照り返しを存分に浴びることができる段々畑の地形、肥沃な土壌があることから、柑橘の栽培には最適な場所だといわれています。
愛媛県内で「せとか」が盛んに栽培されているのは、松山市や今治市、八幡浜市です。
2位 和歌山県
「せとか」の生産量国内第2位は、和歌山県です。
愛媛県と同様、さまざまな柑橘が栽培されている和歌山県。温州みかんに至っては、国内第1位の生産量を誇ります。
和歌山県内で「せとか」が盛んに栽培されているのは、田辺市や有田川町、湯浅町などです。
3位 佐賀県
「せとか」の生産量国内第3位は、佐賀県です。
柑橘と聞くと、どうしても愛媛県や和歌山県の印象が強いですよね。実は佐賀県も、隠れた柑橘の名産地なんです。ハウスみかんの生産量は国内で第1位。温暖な気候や栽培技術の高さから、美味しい柑橘がたくさん栽培されています。
佐賀県内で「せとか」が盛んに栽培されているのは、唐津地区の松浦東部などです。
まとめ
国内における「せとか」の生産量ランキングは、
- 第1位 愛媛県
- 第2位 和歌山県
- 第3位 佐賀県
となっています。
中でも愛媛県は、国内の「せとか」生産量の約7割を占めており、「せとか」の一大産地だといえるでしょう。
皮が柔らかく傷つきやすいため、栽培が難しい「せとか」。国内でも、生産量はあまり多くありません。
しかし、その味わいは絶品です。濃厚でとろけるような甘さと柔らかさが楽しめるでしょう。
貴重で高級な柑橘、「せとか」を、ぜひ旬の時期に食べてみてくださいね。