「みかんにはどんな種類があるんだろう」「美味しいみかんの選び方を知りたい」
果物の中でも比較的安価で手に入るみかん。旬の時期は冬ですが、ハウス栽培を含めると一年中楽しめる人気の果物です。
でも、みかんにはどんな種類があるのか、美味しいみかんの選び方など、意外にも知らないことが多いはず。
この記事では意外と知らないみかんの種類や、美味しいみかんの選び方などを解説します。
みかんの世界へようこそ
冬の風物詩でもあるみかん。ご家庭でも食べる機会の多い果物ではないでしょうか。
ここからは、そんなみかんの種類について、基本的な知識をご紹介します。
みかんの種類と特徴
みかんは旬の時期によって、極早生、早生、中生(なかて)、晩生(おくて)の4種類に分けられます。ひとくちにみかんといっても、実はさまざまな種類があるんです。
ここでは、「JAえひめ南の公式サイト」で取り扱っているみかんを例に、それぞれの特徴を解説します。
極早生みかん
極早生みかんとは、みかんのシーズンの中で最も早く出回るみかんのことです。愛媛県内での旬の時期は、9月下旬から10月下旬頃。代表的な品種は「日南1号」で、県内で栽培されている極早生品種の約6割を占めているそうです。
シーズンの後半に出回るみかんに比べて、甘さは控え目。さっぱりとした酸味があります。
秋が深まる前の温かい時期に食べたくなる、甘酸っぱい味わいが特徴です。
早生みかん
極早生の次に出回るのが、早生みかんです。愛媛県内での旬の時期は、11月上旬から11月下旬頃。代表的な品種は「宮川早生」で、県内で栽培されている早生品種の約8割を占めているそうです。
糖度も高めでしっかりとした甘さが特徴。じょうのう膜も薄くて食べやすく、温州みかんの中でも万人受けする味わいだといえます。
中生みかん
早生みかんの次に出回るのが、中生みかんです。愛媛県内での旬の時期は、12月上旬から12月下旬頃。代表的な品種は「南柑20号」です。県内におけるみかんの栽培面積の約2割を占めており、主力品種といえるでしょう。
しっかりとした甘さと、コクのある味わいが特徴。じょうのう膜はやや厚めです。
晩生みかん
シーズンの最後に出回るのが、晩生みかんです。愛媛県内での旬の時期は12月下旬から3月頃です。
じょうのう膜が厚めで歯ごたえがあり、濃厚な甘さも味わえます。皮も厚く、長期保存できるのが特徴です。
美味しいみかんの見分け方
甘くて美味しいみかんを見分けるポイントは、4つあります。ひとつずつ解説しましょう!
①ずっしりと重みがあるもの
同じ大きさのみかんであれば、手に持った時に重たい方を選ぶようにしましょう。重たいみかんは、果汁がたっぷりと含まれており、ジューシーな味わいが楽しめるはずです。
②ヘタの軸が細いもの
みかんのヘタ部分をチェックし、軸が細いものを選ぶようにしましょう。軸が太いみかんは、果実に水分が多く運ばれてしまい、味が薄くなっている可能性があります。軸が細いみかんの方が、味が濃く美味しいそうです。
③皮のキメが細かい
皮のキメが細かいのは、美味しいみかんの証拠です。みかんの皮には、ツブツブとした無数の油胞があります。油胞とは、みかんが呼吸をする場所です。この油胞がギュッと詰まっている方が、甘くなるといわれています。
④小さめのもの
みかんは、サイズが小さい方が甘くて美味しい傾向にあります。見栄えが良く、大き目のものを選びがちですが、悩んだときは小さい方を選ぶと良いかもしれません。
みかんの美味しさを極める
みかんを更に美味しく食べるために、知っておきたい知識をご紹介します!
愛媛県のおすすめみかん
愛媛県で栽培されているおすすめのみかんは、「南柑20号」「紅まどんな」などです。
12月頃に旬を迎える「南柑20号」は、甘みが強く、コクのある味わいが特徴。愛媛県内での生産量も多く、お歳暮にも人気の品種です。
「紅まどんな」は、11月下旬から12月中旬に旬を迎えます。果肉がゼリーのように柔らかく、強い甘さが楽しめます。愛媛県のオリジナル品種です。
国内におけるみかんの生産量、第2位の愛媛県(令和4年度農林水産省調べ)。みかんを始めとしたさまざまな柑橘類が栽培されています。
詳しくは、「JAえひめ南の公式サイト」をぜひ確認してみてくださいね。
みかんを美味しく保存する方法
冬の寒い時期であれば、みかんは常温で保存しましょう。
暖房の効いていない廊下などの場所で、通気性の良いカゴなどに入れて保存します。この時、みかんのヘタを下にしておくのがベスト。乾燥を防ぎ、果肉のみずみずしさをキープできるでしょう。保存期間の目安は、約3週間です。
室温が高くなる時期なら、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
野菜室は乾燥しやすいので、みかんを1個ずつキッチンぺーパーで包み、ポリ袋に入れて保存するのがおすすめです。約2週間、保存できるでしょう。
愛媛県のみかんはなぜ美味しい?
みかんの名産地、愛媛県。では、愛媛県のみかんはなぜ美味しいのでしょうか。理由を3つ、ご紹介します。
①温暖な気候
年間を通じて温暖な気候の愛媛県。平均気温は15度以上あり、更に8月~10月の日照時間が長いという点も、みかんの生育にはとても大切なことです。
愛媛県は、美味しいみかんが育つ気象条件が揃っている場所だといえます。
②広大な段々畑
愛媛県では、広大な段々畑でみかんが栽培されています。段々畑とは、山を切り開き、石を積み上げて作られた畑のことです。木々が重ならないため、太陽の光をまんべんなく浴びた美味しいみかんが育ちます。
③たっぷりの光
愛媛県のみかんは、たっぷりの光を浴びて育ちます。1つ目は太陽の光、2つ目は海からの照り返し、3つ目は段々畑の石垣の照り返しです。
太陽の光は、美味しいみかんの必須条件。たっぷりの光が降り注ぐ地の利も、甘くて美味しいみかんが生まれる理由です。
まとめ
みかんは、旬の時期によって極早生、早生、中生(なかて)、晩生(おくて)の4種類に分けられます。時期によって味わいも異なるので、食べ比べてみても楽しいはずです。
美味しいみかんの見分け方のポイントは、
- ずっしりと重みがあるもの
- ヘタの軸が細いもの
- 皮のキメが細かい
- 小さめのもの など。
普段何気なく選んでいるみかんも、この4つのポイントを抑えれば更に美味しく食べられるかもしれません。
みかんの名産地、愛媛県。JAえひめ南では、さまざまなみかんを栽培しています。
美味しいみかんについてもっと知りたい方は、ぜひ「JAえひめ南の公式サイト」をチェックしてみてくださいね。