河内晩柑という果物をご存じでしょうか。あまり聞き馴染みがない、食べたことがないという方もいるかもしれません。豊富な果汁と爽やかな味わいは、一度食べたらヤミツキになるはずです。
でも、せっかく河内晩柑を食べるなら、旬の時期に美味しく食べたいですよね。この記事では、河内晩柑の旬の時期や主な産地、美味しい食べ方について解説します!
河内晩柑ってどんな果物?
河内晩柑といわれても、そもそもどんな果物なのかわからないという方もいるのではないでしょうか。
まずは河内晩柑とはどんな果物なのかについて、解説しましょう!
黄色い皮の「和製グレープフルーツ」
河内晩柑の果皮は鮮やかな黄色。まるでグレープフルーツのような見た目をしていることから「和製グレープフルーツ」と呼ばれています。
ミカン科ミカン属の柑橘で、豊富な果汁とさっぱりとした味が特徴です。グレープフルーツによく似ていますが、グレープフルーツほどの酸味や苦みはありません。甘酸っぱいジューシーな味わいが楽しめる果物です。
主な産地は愛媛県や熊本県
河内晩柑の主な産地は、愛媛県や熊本県です。全国の約7割の河内晩柑は、愛媛県で栽培されています。
河内晩柑は寒さに弱く、暖かい環境を好みます。愛媛県の愛南町や宇和島市、熊本県の天草地域など、冬でも気温が下がりにくい場所に限定して栽培されているそうです。
また河内晩柑は、産地によって呼び名が異なります。
愛媛県愛南町で栽培されている河内晩柑は「愛南ゴールド」、宇和島市は「宇和ゴールド」、熊本県天草では「天草晩柑」など、各産地によってさまざまなブランド名が付けられているのです。
河内晩柑の旬の時期は?
愛媛県での河内晩柑の旬の時期は、4月から7月頃です。
河内晩柑は、冬の時期を樹上で乗り越え、8か月から1年以上の歳月を経て収穫が始まります。収穫は3月頃から始まり、愛媛県では4月から5月出荷の最盛期を迎えるそうです。
時期別!愛媛県の河内晩柑の食べ頃は?
河内晩柑は、出回る時期によっても味わいが異なることをご存じでしょうか。
ここからは、愛媛県の河内晩柑の食べ頃について、時期別にご紹介しましょう。
4月から5月
旬の初めの4月から5月に出回る河内晩柑は、特に果汁が豊富に含まれています。果肉も柔らかく、ジューシーな味わいが特徴です。
甘酸っぱくて滴るほどの果汁を楽しみたいなら、4月から5月に出回る河内晩柑を選ぶといいでしょう。
5月から6月
旬の中盤、5月から6月に出回る河内晩柑は、甘みと酸味が強く濃厚な味わいです。後半になるにつれて果汁が少なくなり、豊かな風味も楽しめます。
河内晩柑らしい味わいと風味を楽しみたいなら、5月から6月に出回る河内晩柑を選ぶといいでしょう。
7月以降
旬の終わりの7月、そして8月以降に出回る河内晩柑は、適度に果肉の水分が抜けて歯ごたえのある食感が楽しめます。よりさっぱりとした味わいで、暑い夏にはピッタリです。
果肉のプチプチとした食感、そして爽やかな味わいの河内晩柑が食べたいときは、7月以降に出回るものを選びましょう。
おすすめの河内晩柑の食べ方
甘酸っぱい河内晩柑の美味しさを十分に満喫するには、どのような食べ方がおすすめなのでしょうか。
ここからは、おすすめの河内晩柑の食べ方をご紹介しましょう。
スマイルカットでそのまま食べる
フレッシュな河内晩柑は、まずは生でそのまま食べるのがおすすめです。
果汁を余すことなく味わいたいなら、スマイルカットで切り分けましょう。河内晩柑を8分の1の大きさになるまで、包丁で半分にカットすれば完成です。カットした河内晩柑をそのまま丸かじりすれば、ジューシーな果汁を存分に堪能できますよ。
皮を使ったオレンジレシピも
どうしても余ってしまう皮ですが、アレンジすれば残さずに食べきることができます。
おすすめのアレンジレシピは、マーマレードです。
まず、河内晩柑の皮をカットします。鍋にカットした皮と、同量のお水を入れて火にかけましょう。沸騰後5分程煮込んだら耐熱容器に移し、粗熱をとります。そこにレモン果汁と塩、ハチミツを入れて混ぜ、冷蔵庫で冷やせば完成です。
ヨーグルトやパンにかけたり、お肉料理にトッピングしたり、活躍の幅も広がるでしょう。
まとめ
河内晩柑とは、愛媛県や熊本県で栽培されている黄色い果皮の柑橘です。
愛媛県における河内晩柑の旬の時期は、4月から7月頃。出回る時期によっても、味わいが異なります。好みに合わせて、食べ頃を見極めましょう。
そのまま生で食べるのがおすすめの食べ方ですが、皮も残さずに食べたいなら、アレンジレシピを活用しましょう。皮を使ってマーマレードにすれば、活用の幅も広がります。
春の訪れとともに旬を迎える河内晩柑、ぜひ美味しく食べてみてくださいね。