赤い果肉のブラッドオレンジ。ジュースなどの加工品を口にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
でも、そもそもブラッドオレンジとはどのような果物なのか、オレンジとの違いも気になりますよね。
この記事では、ブラッドオレンジの味の特徴やオレンジとの違い、栄養について解説します。
そもそも「ブラッドオレンジ」とは?
そもそもブラッドオレンジとは、どんな果物なのでしょうか。まずは名産地や味わいなど、ブラッドオレンジの特徴を解説します。
愛媛県が名産地の赤いオレンジ
赤い果肉が特徴のブラッドオレンジ。国内における名産地は、愛媛県です。国内で生産されている9割以上のブラッドオレンジが、愛媛県産となっています。
温暖な気候を好むブラッドオレンジは、もともとイタリアなどの地中海近郊の国で盛んに栽培されていました。しかし、近年の温暖化で国内の平均気温が上がっていることもあり、国内でも栽培されるようになったそうです。
愛媛県は、年間を通じて温暖な気候とたっぷりの太陽光があたる地形で、柑橘栽培に最適な環境が揃っています。特に宇和島市は、愛媛県内で最も多くのブラッドオレンジが栽培されている場所です。
酸味と甘みのバランスが良い!さっぱりした味わい
ブラッドオレンジは、しっかりした酸味と甘さがあり、さっぱりとした味わいが特徴です。赤い果肉には豊富な果汁が含まれており、ジューシーさもあります。
ジュースなどに加工されることが多く、生食用はあまり流通していません。
オレンジとの味の違い
同じオレンジでも、ブラッドオレンジとオレンジでは、少し味わいが異なります。
品種にもよりますが、一般的にオレンジは酸味よりも甘みを強く感じる味わいです。一方ブラッドオレンジは酸味もしっかりあるため、オレンジに比べてさっぱりとした味が楽しめます。オレンジジュースとブラッドオレンジジュースを比べてみても、オレンジジュースの方が強い甘さを感じられるでしょう。
「ブラッドオレンジ」は栄養たっぷり!
ブラッドオレンジの赤い果肉には、実は栄養がたっぷりと含まれています。代表的なブラッドオレンジの栄養素をご紹介しましょう。
ビタミンC
ブラッドオレンジの栄養素1つ目は、ビタミンCです。
ビタミンCといえば、お肌の潤いやハリには欠かせない栄養素ですよね。そんなビタミンCの効果はお肌だけではありません。免疫機能にも重要な役割を果たし、ウイルスや病原菌から体を守ることに役立っています。ビタミンCを積極的に摂取することで、風邪の予防効果も期待できるでしょう。
アントシアニン
ブラッドオレンジの栄養素2つ目は、アントシアニンです。
ブラッドオレンジの赤色の果肉に含まれるのは、アントシアニンと呼ばれるポリフェノールの一種です。強い抗酸化作用があり、体内に増えすぎると細胞の老化を引き起こす「活性酸素」を除去する働きがあります。
またアントシアニンには、眼精疲労や視力の回復など、目の健康を維持する役割もあるため、PC作業の多い方などは積極的に摂取すると良いでしょう。
葉酸
ブラッドオレンジの栄養素3つ目は、葉酸です。
葉酸とは、ビタミンB群の一種です。造血のビタミンとも呼ばれており、不足なく摂取することで貧血の原因となる未熟な赤血球ができるのを防ぎます。また、DNAの合成や細胞分裂に関与する葉酸は、体の発育にも重要な栄養素です。そのため、胎児の脳や神経管など重要な臓器が作られる妊娠初期には、十分な量の葉酸を摂取することが推奨されています。
まとめ
ブラッドオレンジは、酸味と甘みのバランスが良く、さっぱりとした味わいが特徴です。一般的なオレンジに比べて、酸味は強めです。
名産地は愛媛県で、特に宇和島市で多く栽培されています。
また、ブラッドオレンジにはビタミンCやアントシアニン、葉酸などの栄養素が豊富に含まれています。
美味しく栄養を摂取できるブラッドオレンジ、ぜひ食べてみてくださいね。